ジンガ・トレーニング(サッカービクス®)サッカー上達のための究極トレーニング“サッカービクス”
この本は身体能力が優れていると言われているブラジルのサッカー選手に着目し、日本のサッカー選手との違いを探ることでサッカーがうまくなるためにはどんな身体能力が必要なのか・・・
そしてどんなトレーニングをしたらよいのかを今までにない方法で提案しています。
有酸素能力の向上と体を器用に操る巧みさを追求したトレーニングです。
”ジンガ・トレーニング“はすでに完売しているため、このコーナーで少しずつ内容をご紹介したいと思います。 すでにサッカービクスは海外のクラブチームやJリーガー、サッカークラブ、大学のサッカーチームなどがトレーニングに取り入れています。選手や指導者の皆様にサッカービクスの運動方法に興味を持っていただき、ぜひ実践していただきたいと思います。今までのトレーニングとは全く異なった方法ですが、サッカーの上達のためにはドリブルやフェイントを練習する前に基礎となる身体能力のトレーニングに着目することが重要だと考えます。
ファンダメンタルとは?①テクニックとスタミナの基盤となるもの
第1章 ファンダメンタルとは?
サッカーやフットサルをプレーするとき、あなたの姿勢・呼吸・ランニングはどうなっていますか?
これらの要素は運動をする上での基礎「ファンダメンタル」といえるものです。
体のしくみに適応した「ファンダメンタル」ができていない人は、体を巧みに使えないばかりか、エネルギーを浪費してしまいます。
重要でありながら見逃されがちなこれらの要素を、あなたももう一度確認してみましょう。
①テクニックとスタミナの基盤となるもの
「ファンダメンタル」とは、ものごとの基礎を指す言葉です。
サッカーやフットサルの基礎と聞くと、選手個人が持つキックの精度、またはパスやドリブルといった
技術を思い浮かべがちですが、ここではそれよりもっと初歩的な部分に注目してみましょう。
例えばロナウジーニョのプレーを見たとき、パスやドリブルの巧みさについつい目がいってしまいますが、
彼がプレーしているときの姿勢の美しさに気づいたことはないでしょうか?
世界の一流プレーヤーが鮮やかなテクニックを披露できるのは、正しく美しい姿勢を保っているからなのです。
背筋を伸ばして上体をしっかりと起こし視野を広く保つ姿勢。これを試合中でもキープしているからこそ、
瞬時に高いテクニック表現することができるのです。それでは、テクニックと同じくらいサッカーにおいて
重要な要素である、スタミナに関してはどうでしょう?
ドイツW杯での敗戦を受け、日本代表監督に就任したイビチャ・オシムは、選手たちに「走るサッカー」を
要求する指導者といわれます。しかし90分を通してひたすら全力疾走できるスタミナを持った人間はいません。
90分の間でうまくエネルギーの消費を抑え、プレーの合間に効果的に体力を回復させることが必要です。
そのためにはプレーしているときの効果的な呼吸と、体への負担の少ないランニングが不可欠になります。